こんにちは、八木スタジオです。写真撮影は事前のイメージ共有が非常に大切だといわれています。撮影が初めての方だと、なぜ必要か、何を伝えたらよいのかなどイメージしにくいかと思いますので、かんたんにお話したいと思います。
【広告写真はどのように頼んだら良いの?】
広告写真の依頼が初めての場合は「どのように指示したらよいのか分からない」「とりあえずカメラマン任せ」「プロなら良い写真を撮ってくれるだろう」と思われる方も多いのではないでしょうか。確かに、プロカメラマンは経験やスキルがある分、ある程度は良い感じに仕上げられるかもしれません。しかし、お客様のご希望が漠然としすぎるとカメラマンもどのようなアプローチで撮影を進めたら良いのか手探りになり、仕上がりの満足度が下がってしまうことがあります。
例えばヘアスタイル。初めての美容院で「お任せします」「似合う髪型にしてください」とオーダーしたのに「なんだかしっくりこない」と思われた経験はありませんか。美容師さんは髪質や骨格や雰囲気などから「似合う髪型」を作ってくれます。しかしそれがお客様の「好き」と一致しない場合があるのです。これは「似合う服と好きな服は違う件」とも良く似ていますね。プロカメラマンも、撮影のプロですが、エスパーではありません。ご希望や、好みのイメージや、写真の使用用途など、わかる範囲でできるだけ具体的にお伝え頂けるとありがたいです。「ゆるふわ」にときめく方もいれば「重厚感」がしっくりくる方もいます。「自分でも何が好きか分からない」場合は「こういう雰囲気は好きじゃないかな」など苦手なものがあればお聞かせください。イメージに近い画像があれば何パターンかご用意頂けるとより想像しやすくなります。事前にイメージが共有できれば撮影機材などもセレクトしやすく、効率的に撮影をすすめることができます。
【広告写真はデザインの一部です】
広告写真は、その写真をどう使うかで撮り方が変わります。タテで使うかヨコで使うかでレイアウトは全く異なりますし、文字を入れるなら余白部分を意識したレイアウトになります。また場合によってはトリミング調整できるように引き気味で撮影するため、引きだとイマイチに見えてもトリミングでカッコ良く仕上げる前提で撮影されていたりします。言ってみれば、広告写真は、それ1枚でアートとして成り立つというよりも、その広告を引き立たせる「デザインの一部」なのです。カメラマンはその写真がどのように使われるかを想像することで、どんな風に撮影してどう仕上げるかを考えます。つまり、その写真の使い方やビジュアルイメージが具体的であればあるほど効果的な1枚を産み出すことができます。とはいえ、ディレクターやデザイナーでもなければ細かい指示だしは難しいでしょう。「どんな用途で使うことが想定されるか」「どんな雰囲気が好きか」など出来る限りお聞かせいただき、より良い撮影方法をご提案をさせて頂ければと思います。